「友人や知人が結婚することになったけれど、様々な事情で結婚式に出席できない…」そんな時でも、大切な人であればご祝儀でお祝いしたいと思います。 ただ、結婚に関するマナーは日常生活の中で馴染みのないものも多く、気をつけないと失礼に当たる可能性も。ここでは「結婚式に出席できない場合のご祝儀マナー」について解説。ご祝儀についてもしっかりとマナーを確認してからお渡しするようにしましょう。
まずはじめに、ご祝儀の渡し方について。
渡し方は直接が理想的ですが、遠方の場合や、タイミングが合わない場合は郵送で贈ることも検討しましょう。ここでは、直接お渡しする場合と、郵送する場合に分けて解説します。
■直接
ご祝儀は直接会ってお祝いのメッセージと共に渡すのが理想的です。 結婚式が近くなればなるほど新郎新婦の2人は準備でいそがしくなってしまいます。なるべく早いタイミングで約束を取り付けるようにしてみましょう。そうでなくても、新郎新婦は結婚の準備でいそがしいことがほとんど!2人の都合を優先して、手間をとらせないように配慮をしましょう。
■郵送
郵送でご祝儀を贈るときは、現金書留で送りましょう。 その際はご祝儀袋に入れて、現金書留専用封筒に入れて贈ります。現金書留専用の封筒は郵便局で21円で購入できます。 郵送の場合は、ご祝儀だけでなく、お祝いのメッセージを忘れず添えると◎。 結婚式に招待されていたが欠席する場合は必ずお2人へご連絡のうえ、参列できないお詫びも添えておくと親切です。
ご祝儀を渡すタイミングも重要です。
直接渡す場合は日程の都合上、ちょうど良い日程を選べないこともあるでしょう。しかし、郵送で贈る場合は到着日を選ぶことができます。 大安の日や先勝の日の午前を選んで贈るとベスト。 到着日は、結婚式を欠席する場合は式の1ヶ月〜2ヶ月前、遅くとも1週間前までに届くように贈りましょう。
元々、出席を予定していて、欠席することになった場合、判明した時点からなるべく早いタイミングでご祝儀を送るべきです。 遅くとも、式の1週間前までにはお二人の元に届くように手配しましょう。 結婚式に招待されていない場合は挙式後に送るのがマナーです。
結婚式を欠席する場合、出席する場合のご祝儀相場の1/3から半額程度の金額を送るのが一般的です。
ここでは贈り主と新郎新婦の関係性別にご祝儀相場を解説します。
■親族
親族の方へ贈るご祝儀の相場は5〜10万円程度。親交の深さが深い場合や贈り主の年齢が高くなると、金額が高くなる傾向にあります。
親族の場合は結婚式の出席の如何に関わらず結婚式に出席する場合と同額を贈るのがマナーです。場合によっては親族間でご祝儀のルールが決められていることがあります。そのため、ご両親や他の親族に確認した方が安心です。
■友人
友人の場合は1〜1.5万円程度が相場です。
ただし、結婚式直前で欠席することが決まった場合は、出席する時の相場である3万円程度を包むようにしましょう。 これは直前の欠席は引出物等の手配をしてしまっている場合が多く、キャンセル料がかかる場合が多く、お2人へお詫びのご連絡など大切な配慮です。 結婚祝いとして一緒にプレゼントを贈ることもあります。
■職場の方
職場の方の結婚式に招待されて、出席できない場合のご祝儀相場は1〜2.5万円程度です。
自分が上司の立場なのか部下の立場なのかで金額が決まります。 また、職場の方でまとめてプレゼントを贈る場合や、共同でご祝儀を贈る場合もあります。上司や同僚に話を聞くなどして、足並みを揃えるようにしましょう。
■その他
相場に関わらず、自分が先に結婚しており、ご祝儀をいただいている場合、いただいた額と同額を包むのがマナーです。 結婚式に出席しない場合でも、自分の結婚式に出席してもらい、3万円包んでもらったのであれば同額の3万円を包んでお渡しするようにしましょう。
結婚式に出席する場合も欠席する場合も、お祝いはご祝儀袋に包むのがマナーです。
ご祝儀袋は水引が結びきりになっているものを選んでください。金額にふさわしいデザインを選ぶことも重要です。 水引のデザインは縁起の良いあわびに似た、「あわび結び」を使うと喜ばれます。
ここで注意したいのは、間違っても蝶結びの水引を選ばないこと。 蝶結びの水引は何度でも結び直せることから、何回あっても良いお祝いに使います。婚礼関係は一度きりが好ましいため、蝶結びは適していません。 デザインに悩んだ場合は「結婚式用」と明記されているものを選ぶと安心です。包む金額の目安が書いてある商品もありますので、購入の際参考にしてください。 最近では、ディズニーのデザインなど可愛らしいものも出ており、贈る方の趣味に合わせて選ぶと個性が出ます。
結婚式に参列できない場合のご祝儀について解説しました。 ご祝儀は結婚するお二人に対するお祝いの気持ちを表すものです。 マナーを踏まえて、心を込めて贈りましょう。