結婚を決意したら、まずはお互いの親へご挨拶をしましょう。第一印象の良し悪しで、結婚準備期間のスムーズさが決まってくるといっても過言ではありません。
ここでは、結婚挨拶で注意しておきたいマナーや会話のポイント、さらにご挨拶の際にキチンとしておきたい身だしなみについても解説していきます。
結婚挨拶といえば重要なのは身だしなみ!
まずは、どんな服装で訪問するかをチェックしましょう。
【男性の服装】
結婚挨拶の際に抑えておきたい、男性の服装についてポイント別に解説していきます。
ヘア
きちんとカットして清潔感のあるスタイルにしましょう。
長すぎる髪は印象がよくありません。スケジュールに余裕をもって、数日前には完了しておきたいところ。
身だしなみ
髭はしっかり剃りましょう。
また、ご挨拶の際にチェックされるのが靴下。こちらもできれば当日用に新品を用意しましょう。
服装
グレーやネイビー系のシンプルなスーツが無難です。
シャツも派手な色を避け、ネクタイも奇抜にならないように。シャツにもきちんとアイロンをかけておき、清潔感を持たせて◎。
靴
よく磨いておきましょう。
「足元を見る」という言葉もある通り、チェックされるご家族も多いので中敷きが痛んでないかもチェックしておきましょう。
【女性の場合】
続いて女性の服装について解説していきます。結婚挨拶当日は以下の様なスタイルを心がけて。
ヘア&メイク
明るすぎる茶髪、派手なメイクはNGです。
清潔感のある髪型で、ナチュラルメイクを心掛けましょう。
アクセサリー
つけ過ぎはNGです。
シンプルかつ上品に装いましょう。高価すぎる装飾品も避けた方が良いですが、
婚約指輪を貰っている場合はつけていってもOKです。
服装
ワンピースかスーツが無難です。
正座するかもしれないので、タイトスカートは避けましょう。色は淡いトーンのものがお勧めです。露出が高い、色が派手、などの服装は避けましょう。
バッグ
高価なブランドのものより、シンプルなものをチョイスすると良いでしょう。
ストッキング
素足はNGです。
必ずストッキングを着用しましょう。
靴
高すぎるヒールは避け、歩きやすく、脱ぎ履きしやすい靴を選びましょう。ブーツなど時間のかかるものは避け、パンプスなどが無難です。
いよいよ相手の自宅へ訪問。
一番緊張する瞬間だけに、しっかりとマナーを理解しておくことが大切です。
まずは、訪問先の都合を優先し、ご家族が好む会話の話題などをしっかりリサーチしておきましょう。
また、家族になる節目なので、交際時から交流があるなど親しい間柄でもきちんとけじめをつけましょう。
初めての訪問でなくても、必ず手土産を持参します。
敬意を表すためにも、普段とは違う格式のある逸品を選びましょう。予算は3,000~5,000円を目安に一週間程日持ちするものを。
好みやアレルギーなども事前に情報交換しておくと良いですね。
また、手土産はあらかじめ用意しておきましょう。
訪問当日に購入しょうと思っていたら予定した物が買えなかった、選ぶのに時間が
掛かって訪問時間に遅れるなど思わぬトラブルを招きます。
また、相手の家の近くで購入することも絶対に避けましょう。
Q.どんなものが喜ばれる?
A.老舗、または人気のある和菓子または洋菓子、出身地の名産品が良いでしょう。
初めて買うものより、自分が食べて美味しかったものを選ぶと良いですね。また好き嫌いが分かれるものや、食べる前に手がかかるものは避けた方が無難です。
Q.手土産で注意することは?
A.羊羹やホールケーキなど切り分けて食べるものは「縁を切る」という意味合いから気にする方もいるので、注意しましょう。
Q.のし紙はどうしたらいい?
A.ご挨拶なのでのし紙は必要です。
相手に自分の名字を正しく覚えて貰うためにも、略さず正式な漢字で書いて貰いましょう。紅白蝶結びの無地ののし紙に名字だけでOKです。
訪問時のマナーについて解説します。
以下のポイントを抑えて、好印象な訪問にしましょう。
訪問はジャストタイムから3分遅れまで
個人宅を訪れる場合、出迎える側は寸前まで準備に追われている場合もあるのでジャストタイムが望ましく、また早過ぎるのも要注意です。
かといって最初から遅刻する時間にルーズな人と思われてしまいますので、ジャストタイムから3分遅れまでを目安にしましょう。
無論、ジャストタイムに到着していることは鉄則です。万が一遅れる場合は5~10分前に連絡を入れましょう。
コート類は玄関の外で脱いで
冬場のコートやマフラーは外で脱いでおくのがマナーです。
帰る時も玄関先では着ないのがマナー。ただし相手が「外は寒いからここでどうぞ」など、着るようにすすめてくれたら靴を履いてから着用しましょう。
正面を向いたまま靴を脱ぐ
正面を向いたまま靴を脱ぎます。
この時「失礼します」と言ってあがり、脱いだ靴はそろえて隅に置きます。
相手に背中を向けながら脱がないようにするのがポイントです。
スマホの電源は切っておく
スマホの電源は切っておきましょう。
大事な連絡が入る予定でもない限り、訪問先では電話はオフに。
どうしても電源をいれておきたい場合は、マナーモードにしておきましょう。
手土産は入室してからお渡し
玄関先でいきなり手土産をお渡しするのはマナー違反。
また持参した紙袋のままお渡しするのもNGです。
きちんと着座して紙袋から出して正面を向け、お渡しするのが礼儀です。
お渡しする際は「つまらないものですが」と言うより「〇〇がお好きと伺いましたので」と言葉を添えると気持ちが伝わり喜ばれます。
変な遠慮はしなくてもいいが、長居は禁物
お茶やお菓子をすすめられたら、変に遠慮しないで素直にいただきましょう。
ひととおり話が終わったら、「今日はどうもありがとうございました。そろそろ
失礼します」と言って帰り支度をします。最初から長居をしてはいけません。
食事をすすめられたら場合、そのつもりで準備して下さっているかもしれないので
強く勧められたら断らず素直に頂きましょう。
帰宅したら当日中にお礼の電話を
帰宅したらその日のうちにお礼の電話を入れましょう。
この電話で改めて結婚を承諾してくれたことへお礼の気持ちを伝えます。
結婚挨拶の際、相手の家族とはどの様な話題が適しているでしょう。
以下の様なポイントが会話をスムーズかつ和やかなものにしてくれます。
趣味の話題などでなごやかな会話を
初めての訪問の際は、自己紹介から始めるのが無難です。
年齢や出身地、職業、趣味など話しているうちに緊張もほぐれてきますし、話題もふくらんでいくでしょう。
また相手から質問されたら、丁寧にお答えするようにします。そして自分が話すだけというよりは、相手が話しだしたら熱心に耳をかたむけ、聞き上手を目指しましょう。
会話を弾ませる話題になるもの
● 季節や天候の話
● 相手の両親の趣味にかかわる話
● 自分や自分の家族の話
● ペットの話
● 相手の子供時代の話
● 食べ物の話
● 自分の趣味や仕事の話
上記は会話をはずませ、そして相手のご家族の事や相手の子供時代のことが分かるような話題です。
話題に困ったら、こういった話題で水を向けてみてはいかがでしょう。
言葉は事前に考えておく
結婚挨拶の芯になる言葉は事前に考えておきましょう。
相手の親を目の前にして何か言うべきか?ですが、やはり事前にふたりでどちらが結婚の話を切り出すか話し合っておくとスムーズです。
男性の場合は、女性側の親の気持ちを配慮しながら「必ず幸せにしますので、〇〇さんとの結婚をお許しください」など自分なりの言葉で誠意を表すことも大切です。
結納や顔合わせ、挙式の話題も
話題に上がりやすいのが「結納はどうするのか?」「結婚式はどうするのか?」といったこれからの段取りや結婚後の生活スタイルについて。
あらかじめふたりで方向性を考えて、相談するように話すと好印象です。
【ポイント】お互いの呼び名に気をつけて
お互いを呼び合う時に、つい普段の呼び名が出ないように注意しましょう。
呼び捨てやニックネームは、初対面の相手の親にとって印象が悪いことも。
名字ではなく名前で「〇〇さん」と呼び合うのがベスト。
また相手の親のことも「〇〇さんのお父さん」「〇〇さんのお母さん」と婚約者の名前を入れてワンクッションおいた呼び方が無難です。
結婚挨拶は節目でもあり、今後の結婚準備期間をスムーズにできるかどうかの重要なポイントでもあります。
今回ご紹介したポイントを踏まえ、好印象かつ和やかな訪問が出来るように今からイメージを膨らませておきましょう。