結婚式など、いわゆる慶事(お祝い事)の時には「忌み言葉」に注意! 縁起を担ぐ目的や、あるいは相手を心配させない、ネガティブなことを連想させないために「忌み言葉」という考え方やワードがあります。とはいうものの…普段忌み言葉なんて気にせずに使う方も多いですよね。 「結婚式で言っちゃいけない言葉があるのは知ってるけど…どれがダメなの!?」という方もいらっしゃるでしょう。
そこでこのページでは、結婚式では避けるべき忌み言葉について解説します。
日本語には、その場にふさわしい言葉とそうではない言葉があります。 特に結婚式などのおめでたい場では使ってはいけない「忌み言葉」があります。 でも、どうしてもその言葉を伝えたいけどNGワードがある...というのはやっぱりストレスフル。そんな時は「言葉の意味」は変えずに言葉を言い換えて対処を。 具体例を以下でご紹介します。
■別れ・離婚を連想させる忌み言葉
結婚式で別れや離婚を連想させる言葉とするものは、去る・帰る・切れる・冷める・流れる・別れる・短い、終わる・消える・忘れるなど。 他に「亡」が入っている漢字も避けたほうが良いですね。ほとんどが日常的によく使用する言葉のため要注意! その他、おめでたい席なので「2人が離ればなれになってしまうことをイメージ出来る言葉」は、避けるようにしましょう。 こういった言葉を知っている人はもちろん、あまり気にしない人でも、別れや離婚を連想する言葉を頻繁に聞くと「何となく縁起が悪いなぁ」と思ってしまうので、話す際には極力使用しないように注意しましょう。 特にご年配の参列者の方の中にはこういった言葉遣いに厳しい方もみえますので、お席でのトークにも気を配って◎。
■不吉・不幸な忌み言葉
不吉・不幸を連想させたり、どこかネガティブな印象のある言葉も要注意。 なぜ使ってはならないのかというと、縁起が悪いからです。 結婚式での「忌み言葉」の中で特に「不吉」とされるのが、マイナスなことを連想するような言葉です。 例えば「壊れる」「終わる」「別れる」などは特にネガティブなイメージがあり良くない言葉ですので、この辺りは十分に気を配りましょう。 ※ちなみに慶事では、宴会が終わるということも「お開き」という言い方にします。これは「終わり」「閉じる」を「お開き」に言い換えている例ですね。
■重ね言葉
「重ね重ね」と言った言葉も、一度きりの結婚式にはふさわしくないとされます。 最高の幸せの場である結婚式。いくら失敗が許される時代と言っても、できれば一生で一度のことにしたいものです。 それゆえに結婚式では「何度も繰り返す」と連想させる「重ね言葉」は避けるべきとされています。「皆々様」や「重ね重ね」など、繰り返す言葉のことです。 わかりやすく不吉な言葉でないだけに、うっかり言ってしまうことが多いもの。 たとえば式で同級生と会って「久々~!」なんて言うのも、スピーチで「ますますのご発展を願って」も厳密にはNG! 避けることが難しいだけに、一度や二度なら許してもらえる可能性が高いでしょうが...それが何度もとなれば「この人、この結婚に文句があるのかな?」なんて思われてしまいかねません。 言葉の勢いで言ってしまわないよう、相応しい言葉のチョイスを!
実は忌み言葉の他にも、結婚式では避けたほうがよい言葉があります。 具体例は以下のとおり。
■ハレの日に避けたい言葉
「切る」や「カット」も忌み言葉なので、ケーキカットは「ケーキ入刀」と言い換えます。 「忙しい」は「ご多用中」、「短い」も忌み言葉になるので「束の間」と言い換えます。 このように、いわゆる「ハレ」の日には避けたい言葉が多いのです。
■忌み言葉やネガティブな言葉の言い換え例
響きがマイナスに捉えられる言葉は、避けて◎。 例えば性格を表現する際に「無口」や「話下手」と言うと、まるで相手が無愛想で冷たいような印象を与えてしまいます。 その場合は代わりに「寡黙」や「物静か」など、より肯定的でマイルドな表現に変えれば相手を不快にさせませんね。 また、新婦に対して「男勝り」や、新郎に対して「頼りない」など、相手のジェンダーを否定するような言葉もNGです。 他には、トピックとして宗教や政治の話題は避けるべき。これらは人によって意見が異なり対立しやすいため、祝いの場ではタブーです。
このページでは、結婚式の場で使ってはいけない(使わないように気を配りたい)「忌み言葉」や関連のキーワードについてご紹介してきました。 これらの言葉をついうっかり使ってしまった...!という場合は仕方ない部分もありますが、基本的にはこういったキーワードは使わないように気をつけて気持ちよくお式に参加したいですね!